読書・映画きろくBlog

読んだ本、見た映画、忘れないように記録します。

📖自分の中に毒を持て

 

 

大阪万博公園の太陽の塔を作られた

岡本太郎さんの本。

 

 

 

夢を見ることは青春の特権だ

 

 

大人になるにつれて

自分の個性は無くなっていく。

いや、無くさざるを得なくなる。

 

日本社会は、村社会だからだ。

長いものに巻かれろ、が常識で

出る杭は打たれる。

 

出来なさすぎず、できすぎず

無難な人間が生きやすい?

 

青年の心には炎が燃えている。

だが、そういった夢を圧迫し閉ざしてしまう

社会の壁が現代には多すぎる。

 

筆者も社会人として重々感じる。

できるものは叩かれる。

 

でも、自分の生きるスジは誰にも渡してはいけない

この気持ちを貫くべきだ

岡本太郎氏は言う。

 

 

ありのままの自分を貫くということは

己と戦うことと一緒である。

 

あっちをみたりこっちをみたり

周りを気をつかいながはカッコよくイージー

生きようとすると人生を貫く芯がなくなる。

 

出る杭は打たれるが

だったら打ってみろと己を突き出す。

その勇気が必要だ。

 

打たれることによって自他がひろがる。

ますます拡大して爆発的な存在となる。

 

自由に、明朗に、周りを気にせず

のびのびと過ごす。それが自分を貫くこと。

 

 

個性は大切。

個性がなければ生きている意味がない。

みんな同じじゃ意味がない。

 

美術館で「いいわね」という絵は

通り過ぎたらすぐ忘れられる。

つまり、どうでもいいのだ。

 

きれい ではなく 美しいを目指そう。

美しいとは無条件なものである。

 

 

 

人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ

生きるもよし、死ぬもよし、

ただその瞬間瞬間にベストを尽くすことだ。

 

 

無条件に膨らみ、輝いて、爆発する。

それが人生というものだ。

 

 

 

 

 

今、私が求めている本だった。

 

自分を貫くとはどういうことか

考えてもなかなか難しい。

 

個性がなければいないのと同じ。

死んでいるも同然だ。

 

なにもなくて平凡と過ごすよりも

目立って特別で、叩かれてもへこたれず

人々の記憶に残る、目に付く存在の方が

よっぽど人間らしくないか?

 

自分が思うようにがむしゃらに

今を生きよう。

 

失敗しても良い。きっとどうにかなる。

 

最低限の人としてのルールだけは守る。

自分がされて嫌なことは人にしない。

自分がされて嬉しいことを人にする。

これだけ守っていればなんでもオッケーだ。

最強のふたり

 

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大富豪で車椅子生活の障害者の老人フィリップと

貧困で不良の黒人青年ドリスの物語。

 

友情物語といったところで

見ている時も見終わった後も

心がほっこりした。

 

 

本編とはあまり関係ないが

心に残った言葉がある。

 

「なぜ人々は芸術に感動するのか

それは唯一残せる足跡だから」

 

とても納得した。

自分も何か生きた証を残したいと思った。

 

 

 

この映画を見て思ったのは

大切なのはいつも「心」だということ。

 

理屈ばかりならべて賢くても

ユーモアがなければ意味がない。

 

人が心を動かすときはいつも「心」だと思った。

 

真っ直ぐで純粋な心

忘れずに生きていきたい。

 

 

ドリスのように

誰かの太陽になれるように。。

アラジン 実写版

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私が一番好きな物語、アラジン。

 

金曜ロードショーで放送ということで

21時までにシャワーを済ませてセッティング。

 

 

アラジンは

砂漠の王国を舞台にした、貧しくも清らかな心を持つ青年と

自由に憧れる身分違いの王女の恋の物語である。

 

ディズニープリンセスの物語は

女の子が王子様によって幸せになるパターンが多いが

「アラジン」はもともと女性が王女という

珍しいパターンである。

 

 

なぜ私がこの物語に惹かれるのだろうか…考えてみた。

 

 

勇気を持った強く美しい女性が主人公であること。

何も持っていないアラジンが持つ美しい心。

自分の力で夢を叶えるジャスミン

 

生まれながらに縛られた環境。

親に敷いてもらったレール、世間の目

様々な要因で自分は本当の気持ちを押し殺すことが多い。

 

本当にしたいこと

本当に愛して一緒にいたい人は

自分にはないものを持っている人かもしれない。

 

でも縛られた環境にいると

身分の違う人と結ばれることは難しい…。

 

ジャスミンは勇気をもって

恋に対しても、夢に対しても

自分の心に従って生きている。

その姿に共感を覚えたのだろうと思う。

 

自分もジャスミンのように

外見も心も強く美しい女性になりたい。

完璧な他人

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2018年公開の韓国の映画。

 

久々の再開を喜ぶ男たちとその妻たち。友情と夫婦愛を確かめ合う一同は、電話やメールの内容を全員に明かし、隠し事がないことを証明しようとするのだが…。

 

ブラックコメディといった感じで面白かった。

徐々に修羅場と化していく。

 

不倫、悪口、借金、性癖、ゲイ、、など

スマホの中身でどんどん暴かれる秘密の生活。

 

 

 

人には3つの生活がある。

「公的な生活」

「私的な生活」

「秘密の生活」

 

 

公的な生活は社会における自分

私的な生活はプライベートな自分

秘密の生活は自分しか知らない自分

 

誰にだってあると思う。

私も、人に言えないことがある。

 

でもこれって嘘をついているわけではない。

言わなくていいことなんだと思う。

 

 

そしてそんな秘密の生活は誰にだってあるし

それを楽しんでいればいいと思った。

 

本当に知られてはいけないことは

きちんと隠し通せるならそれでいいと思う。

そして、他人のことは詮索しないこと。

 

 

この3つの生活、

ギャップがあるほど面白みのある人生なのかと

思ったりもする。

 

タイタニック

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金曜ロードショータイタニックをやっていると知り

今まで見たことがなかったので見ることにした。

 

船が沈むことと、身分の違う男女の恋愛ということだけ知っていた。

まぁ、ロマンチックな感じなんだろうな、と思っていた。

あと若かりし頃のレオナルドディカプリオがとてもかっこいいのを知っていたぐらい。

 

金晩だけどコロナ禍で飲み歩くのも怖いし…

今日はコーヒーを飲みながら、

セブンイレブンのガトーショコラとともに、

まったりおうち時間しよう。と準備は完璧。

この時のまったりした自分を裏切るような内容だった。

 

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タイタニックは大昔に海の底に沈んだ豪華客船の物語。

夢の船と呼ばれていた。

一等階級の貴族の乗客が乗っていたこともあり、

お宝とともに沈んだ。

きれいなブルーのダイヤモンドのネックレスをつけた美女が

裸で横たわるスケッチが発見され、

それを頼りにこのネックレスを見つけようと

現代で捜索しているところから始まる。

知っているわ、と名乗りを上げた老女・ローズが

思い出を語る形でストーリーは進む。

 

 

ローズは一等階級の家の娘で

結婚相手も親が決めており、窮屈な生活を送っていた。

なお、フィアンセのことは愛していない。

披露宴には500人もの人が来る予定で、そんな中で

この大声で苦しさを叫んでも誰も気づいてくれない、と言っていた。

この気持ち、なんとなくわかる。

今までの生きてきた環境ってなかなか変えられない。

いいとこ育ちならなおさら。

世間の目も気にしないといけないから。

 

 

しんどくなってしまったローズは

船から飛び降りようとするところを

ジャックに見つかり、命を救われる。

 

ジャックは貧乏人の画家で、その日暮らし。

家柄も普通かそれ以下で、ポケットの中に10ドル。

でも、夢があってキラキラ輝いて見えた。

 

 

物語が進むにつれて、2人は恋に落ちていく。

お母さんや結婚相手からは邪魔をされるが、

ローズとジャックはお互いに惹かれあっていた。

 

 

しかし、タイタニック号は沈没する…。

ローズは一等階級なので優先的に助かる予定

だったがジャックを選び、最後の最後まで船に残る。

 

自分だったらどうだろう、と考えた。

家族なら自分の命を懸けて守ると思うが、

身内以外の異性に対してここまでなれるのは

本当にすごい。でも、愛し合っていたらそうなるか。

 

 

沈没していくシーンは心が痛くなる。

乗客の半分にしか用意されていないボートの数、

金持ちから優遇されて助けられるという構図。

資本主義、というか世の中を示しているように感じた。

命に重いも軽いもないが、

やっぱりそうなるか…と思ってしまった。

 

 

もう助からない、と分かった時の人々の行動に心動かされた。

演奏家は最後まで自分たちの演奏をやめなかった。

老夫婦は浸水してきている中、別途で抱き合っていた。

2児の母は安心させるように寝かしつけていた。

老いた紳士はウイスキーをゆっくりと飲んでいた。

船長は舵室でひとり、船の中をみつめていた。

このすべてが、切なくも美しく感じた。

 

 

最後、凍える海に放り出された2人。

ジャックはローズを海に浮いている流木に乗せてあげ、

自分はそこにつかまる形で海の中で助けを待った。

自分を犠牲にしてもローズを最後まで

守ってあげようとする姿勢に優しさを感じた。

 

 

ジャックはローズに「僕と約束をしてほしい、

絶対に生き延びてほしい」と話していた。

助けが来る頃には海に残っていた人たちは凍死していた。ジャックも。

それに気づいたローズは一瞬諦めそうになったが、

ジャックが残した言葉を思い出し、必死で助けを求め、生き延びた。

 

 

そして現代に戻る。

おばあさんになるまできちんと生き延びていた。

豪華客船でのたった数日だったが

ジャックとの思い出がずっとローズの心の中に生きていた。

2人で話した、船を降りたら一緒に乗馬しよう、

という夢もひとりで叶えていた。

 

 

居なくなっても、もう会えなくなっても

もらった言葉や愛は消えない。

何度も思い出してその人を感じることができる。

そしてそれを希望に生きていくことができる。

 

 

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とにかく泣いた。びっくりするほど号泣した。

最初におもってた映画と全然違って、

しばらく何も考えられなかった。

心が動かされすぎたし、考えることが莫大だった。

 

愛というものはすごい。

 

いつなにが起きるかわからないから

日々を大切にというのはもちろんのこと、

愛する人には愛と感謝を日ごろから伝えるべきであると思った。

だって、本当にいつ何がおきるかわからない。

タイタニックが沈むなんて誰も思ってなかったから。

 

あ、タイタニックの名言集もまとめよう。

 

 

あと思ったのが、

あまりお金持ちではない人の方が人間味がある。

ジャックの行動やジョーク、アイデアがそう思わせた。

考えることがロマンチックで惹かれる。

なんというか発想が優れている気がする。

 

 

うーん、なんかまだ記事かくのが全然うまくない。

感情が爆発しているのに追いつけないし

うまく言語化できない…。

そういった類の本も読むか。

 

 

とにかく、タイタニック本当によかった。